アメリカで使うチャイルドシートはどうしたらいいのでしょうか。
これから赴任を予定されている小さいお子様をお持ちの方やこれから出産を控えている方は特に気になりますよね。日本から持っていっても使えるのか、現地で購入しなければいけないのか悩むところです。
そんな方に今回はアメリカでシートベルトを選ぶ時のポイントについて紹介します。
目次
アメリカで使用できる安全規格は?日本のものは使えるの?
残念ながら日本で使用しているものをアメリカで使用することができません。
日本では欧州の規格ECE/R44を安全規格として採用していて、アメリカではFMVSS 213を安全規格として採用しています。その為、この規格を取得していない場合はアメリカで使用することができないのです。
CombiのHPでもアメリカで使用することができないことを通知しています。
FMVSS規格より性能が高かったとしても、結局は規格認定を取れているかどうかで決まってきます。
逆にアメリカで購入したチャイルドシートは日本に帰っても使うことができます。
国土交通省のHPで記載されています。
何歳まで必要?
アメリカでは州ごとに法律が違うので詳しくはそれぞれの州の法律を確認する必要がありますが、一般的には以下の理解をしておけば問題ないでしょう。
乳幼児
2歳以下の子供または40パウンド(18.2kg)または40インチ(101.6cm)以下の子供は乳幼児用チャイルドシートを使い、後ろ向きに乗せる。
もちろん後席シートです。
幼児
後ろ向きの制限を超えたら、前向きに設置する。
チャイルドシートのベルトで幼児を固定する。
小学生
体重制限を超えるまでは幼児用シートを使い、超えたらBoosterシートを使用する。
8歳以下または57インチ(145cm)になるまではBoosterシートを使い、基本後席シートに座らせましょう。
州によっては後席シートに座らせるルールが無いところもありますが、安全の為できるだけ後席に座らせたほうが良いでしょう。
IIHS HPで確認できます。(カーソルを合わせると各州の法規が確認できます)
どんなタイプがあるの?
Infant seats(インファントシート)
乳幼児用チャイルドシートです。
常に後ろ向きになるように設計されていて、出産直後~最大身長または体重制限に達するまで使用します。
Infant seatsはベースとシートが別体になっていてベースは常に車に取り付けたままにし、シートを別で持ち出せます。
乗せる際はベースにセットするだけなので、簡単に赤ちゃんを乗り降りさせることができます。
シートをそのまま運べるので、赤ちゃんを寝かせたまま車を乗り降りをさせられます。
買い物の際や飛行機に乗る際にもそのまま持っていけます。トラベルシステム(ベビーカーとセット)で購入すれば、ベビーカーにもそのまま乗せられます。
車内に置きっぱなしにしないので車内でシートが熱くなりすぎたり冷たくなりすぎたりすることを避けられます。
ものにもよりますが、ベースが無くても取り付けられるので旅行先でタクシーやレンタカーを使用する場合でも心配する必要はありません。
Convertible Car Seats
さまざまなサイズの子供に使用できるチャイルドシートです。
後ろ向きから前向きシート向きを変更することができ、一部のシートは最終的にBoosterシートとして使えるものもあります。
出産後はInfantシートを使い、子供がシートの最大重量(または1歳頃)に達したらConvertibleシートに切り替えるという使い方と最初からConvertibleシートを使うケースがあります。
Convertibleシートは長い期間使用できる一方、Infantシートのように持ち運びができません。最初から使う場合、金額的には安くつくことが多いですがその分乗り降ろしなどの苦労もあります。
All-in-One Seat
このシートは最終的にブースターシートとしても使用できるので、これ一つでチャイルドシートを使用しなければいけない期間全てまかなえます。
Booster seat (ブースターシート)
4歳以上、40ポンド(約20Kg)以上の子供用のシートです。シート高さを上げて、車のベルトを子供の体の正しい位置で使えるようにします。
多くの州で8歳まで使用を義務付けています。
ハイバックとバックレスの2種類があり、ハイバックタイプは肩のベルトの位置を調整できるほか、ヘッドレストを適切な位置に配置できるのでより体を固定できます。
バックレスはシートのみの簡易のものでハイバックより安くつきます。
画像流用元:amazon
まとめ
我が家はブースターシートしか購入していませんが、赤ちゃんがいたらインファントシート+トラベルシステムの購入を考えていたと思います。
金額も安くはないし、使用する期間も短いので少しもったいないという気がしますが、車やベビーカーへの乗り降り時に赤ちゃんを起こさないでもできるという点はかなりストレスが軽減されると思います。また、物によっては持ち運びする本体だけで車や飛行機の座席に固定できるので日本への一時帰国や旅行中にもチャイルドシートの心配もなくなります。
あとはこっちで購入したものは日本でも使えるので帰国後のことも考えて選んでみてください。