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アメリカの自動車保険の選び方

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アメリカの自動車保険ってどうやって選べばいいのでしょうか。
どの保険会社がいいか分からないから、とりあえず勧められた保険に契約しようとしていませんか?

という私も当時は良く分からず、とりあえず日本人のサポートが得られるという会社を紹介してもらい勧められるがままに契約しました。
だからといって失敗したという訳ではなく、今はこの勧められた契約内容で満足しています。

ただ、当時は事前にあまり調べてもいなかったし、かなり焦って契約したので事前にもっと調べておけばよかったと少し後悔しています。

ということで、今回はこれから車を購入しようとしている方、保険会社をどうしようか悩んでる方に納得して保険契約ができるように保険契約の流れと契約内容について紹介をしていきます。

保険契約までの流れ

アメリカで車を購入する際、必ず保険に入る必要があります。車の販売店も保険契約がなければ車を売ってくれません。
ただ、購入する車を決める前に保険契約はできませんので、流れとしては、購入する車が決まったら、仮契約⇒保険契約⇒本契約という流れになります。

本契約までに保険の情報があればいいということですが、仮契約⇒本契約まで1週間ほどしか余裕がないことがありますので(私がそうでした)事前に保険会社、契約内容は決めておきましょう。

保険の契約には購入する車のメーカー、車名、年式、車両識別番号(VINナンバー)などの情報が必要になります。

強制保険と任意保険

一般的にBodily Injury Liability(対人)、Property Damage Liability(対物)は必ず必要となりますが、注意しないといけないのは強制保険の内容は州によって異なることです。

例えば、インディアナだとこんな感じ
$25,000 bodily injury liability per person
$50,000 bodily injury liability per accident
$25,000 property damage liability per accident

ニューヨークだとこんな感じです。
$25,000 bodily injury liability per person
$50,000 bodily injury liability per accident
$50,000 liability for death per person
$100,000 liability for death per accident
$10,000 property damage liability per accident
$25,000 uninsured motorist bodily injury coverage per person
$50,000 uninsured motorist bodily injury coverage per accident
$50,000 personal injury protection

結構違いますね。項目もそうですが金額も違います。
州で規定されている強制保険、それ以外が任意保険になりますが、一般的に車両保険やレッカーサービスが任意保険で、それ以外の対人、対物などの人、物の損害に関わる項目が強制保険と考えておけばOKです。

こちらから州ごとの強制保険の内容が確認できますので、契約内容を決める前に一度確認してください。

保険契約の内容

ここからは保険契約の内容について、紹介していきます。
強制保険の内容は州ごとに異なるので一般的な内容で紹介していきます。

Liability Coverages(強制保険)

Bodily Injury Liability(対人補償)
事故により相手(被害者)、またはその同乗者を死傷させた場合に支払われます。
相手に訴訟された場合にも適用されます。
日本のように無制限という契約がありませんので、心配な方はこの保険にプラスしてアンブレラ保険に契約します。

1人当たりと、1事故当たりで保険内容を決めます。

Property Damage Liability(対物補償)
事故により相手(被害者)の車両やその他の物損に対して支払われます。
相手に訴訟された場合にも適用されます。

Medical Payments(搭乗者傷害保険)
事故の原因に関わらず、本人と同乗者の傷害に対して支払われます。
また訴訟された場合にも適用されます。
歩行者として、自動車事故により傷害を負った場合にも適用されることがあります。

Uninsured Motorists(無保険車障害保険)
相手側の過失による事故で、相手が無保険だった場合や十分な賠償が得られない場合に本人と同乗者の傷害に対して支払われます。
当て逃げされた際の身体の傷害に対しても保証される場合があります。
歩行者として、自動車事故により傷害を負った場合にも適用されることがあります。

Underinsured Motorists
相手側の過失による事故で、相手が保険に入っていいたとしても、その保証額ではカバーしきれない場合に不足分をこの保険によって補ってくれます。

Optional Coverages(任意保険)

Collision(車両保険)
本人の過失で他の車や物にぶつかった際に車両の損傷に対して支払われます。

Comprehensive(車両保険)
Collisionに含まれない損傷に対しての車両保険。
盗難、火災、破壊行為、悪天候や動物との衝突などよって車両が損傷した場合に支払われます。Deductible(自己負担金)を差し引いた金額が補償されます。

Accident Forgiveness
アメリカの自動車保険は、保険を使う事により、保険費用が大幅に値上がりします。
保険会社によっては、Accident Forgivenessという補償があり、加入する事で過失のある一回目の事故の際、保険費用の値上げが免除されます。

Extended Transportation Expence(レンタカー費用or交通費保証)
事故で自分の車が修理中の際、レンタカーの使用料を負担してくれる保険。後日、費用を返金という形で支払われる事が多いです。

Towing & Road Side Service(けん引、ロードサイドサービス補償)
事故の際のけん引費用の負担。会社により、使用距離、回数に指定がある場合もあります。

Emergency Road Service(非常時ロードサービス)
けん引、タイヤのパンク、バッテリー上がり、キーとじ込み、ガス欠時のガソリンの供給など、事故以外の時にも使える非常時のサービス
保険会社によって、けん引が別のサービスとして分けられている場合もあるのでそれぞれの保険会社で確認してください。

限度額が不安な方に!アンブレラ保険

事故を起こしてしまって高額な費用を請求された場合、強制保険だけではカバーできないことがあります。
そんな場合に保障をプラスしてくれる保険です。

前にも説明した通り、アメリカの対人、対物保険の保障額は日本のように無制限という設定がないので、この保険に入ることで$1 million(約一億円)以上の保障を付けることができます。
補償範囲は車だけでなく、家やボートなどの資産なども入りますし、その他訴訟などにかかる費用なども含まれます。

私が選んだ保険会社

私が選んだというか紹介してもらった会社がTRAVELERSです。日本人の窓口の方がいて安心して契約できました。

最初は会社で紹介された保険仲介エージェントにお願いしようと思っていたのですが、連絡しても3日間繋がらず、、、車を仮契約してしまっていて本契約の期限まで時間が無いので焦っていました。
そこで会社の人に紹介してもらったTRAVELERSに連絡したのですが、契約から書類の確認も1日で処理してくれてかなり助かった記憶があります。


画像流用元:TRAVELERS

契約も年間$1,000ほどで、日本に比べればかなり高いですがアメリカで考えれば大きく差はないだろうと思って契約しました。

私の契約した内容をまとめましたので参考にしてください。

強制保険
(Liability)
Bodily Injury Liability
(対人補償)
1人当たり$500,000(約5,000万円)
1事故あたり$500,000
Property Damage Liability
(対物補償)
1事故あたり$100,000(約1,000万円)
Medical Payments
(搭乗者傷害保険)
1人あたり$5,000(約50万円)
Uninsured Motorists
(無保険車障害保険)
対人1人当たり$500,000(約5,000万円)
1事故あたり$500,000
任意保険
(Optional)
Collision(車両保険) $500
Comprehensive(車両保険) $500
Extended Transportation Expense
レンタカー費用or交通費保証)
1日当たり$40、最高$1,200
保険外 Emergency Road Service
(非常時ロードサービス)
*$75支払えば、サービスを利用できる
牽引
ジャンプスタート
タイヤ交換
鍵とじ込み
オイル、水などの補充

アメリカの大手保険会社

アメリカの大手(市場シェア上位)のメーカーを紹介します。

State Farm
市場シェア1位
2020年 J.D POWER 顧客満足度調査で2地域で首位を獲得

GEICO
市場シェア2位
2020年 J.D POWER 顧客満足度調査で3地域で首位。

PROGRESSIVE
市場シェア3位

Allstate
市場シェア4位
2020年 J.D POWER 顧客満足度調査で1地域で首位。

TRAVELERS
市場シェア10位

まとめ

まずは保障をつけたい内容を決めて、見積もりを取得してみてください。
渡米直後は右も左もわからない中で契約することになると思いますので、金額だけでなく日本のエージェントを使って選んだり、日本人の窓口がある保険会社を使うというのも選択肢の中に入れてもいいと思います。
実際に事故を起こした時に状況をうまく伝えらえなくて、保障が受けられなかったら元も子もないですからね。

また、各社ディスカウントの制度があるので確認してみてください。
日本と同じように安全装備がついてる車はディスカウントの対象になりますし、その他車のタイプによっても保険料は変わってきます。(スポーツカーは高くなる)
その他、赤い車は保険が高くなるということもあるようです。

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