アメリカは車社会。都市部を除いて、基本的に車が無いととても不便です。
でも、どうやって車を探せばいいのか、何を考慮したおけばいいのか分からないですよね。
今回は実際に私が何を考慮したのか、どうやって購入したのかを紹介していきます。
目次
新車 or 中古車?それともレンタル?
一般的に留学や駐在できている方は数年~5年程度で売却し日本に帰国することになります。
そこで必ず考えておきたいのがリセールバリューです。
新車の場合は価格の下落率が高く、購入後1年で25%程度落ちてしまうと言われています。
一方、中古車の需要は高く、中古車で購入し売却した場合は10%とそれほど下落率は大きくありません。(あくまで一般的な見解です。車の状態などにより状況は異なります)
また、リースという選択肢もあります。
リースの場合、月々の支払い費用は抑えることができ、短期であれば費用を抑えることができますが、数年乗ることを考えたらトータルで支払う費用は決して安くありません。
よくある3年契約の場合、3年後は買い取るか返却して新しい車を用意しなければなりません。また、2年で帰国する場合にも残りの契約費用も支払う必要があるので、もったいないですよね。他にも走行距離の制限があったりと、気兼ねなく使えるという訳にはいきません。
ということで、3~5年で考えると中古車が一番総支出を抑えられる選択です。
私も3年以上乗る予定だったので中古車を購入しました。
支払い方法 ローン or 一括?
一般的に渡米してすぐはクレジットヒストリーが無い為、ローンが組めません。
基本は現金一括ですね。実際、一番経済的です。
(実際には小切手で支払います)
ただ、一括購入する場合は日本から持ってくる(振替)か、会社に借りるなどする必要があります。ローンの利子は払う必要はありませんが、振替手数料や為替差損など負担しなければいけません。
車を購入する前に予算を決めて、お金の準備をしておきましょう。
中古車の探し方
購入する車のタイプを決めよう
車の大きさ、駆動、日本車かそれ以外か、予算や家族構成でも変わってくると思いますので、ご自身に合ったタイプを決めましょう。
経済的な順にセダン、SUV、ミニバンでしょうか。経済的にはセダンタイプが良いように思いますが安全性など総合的に判断することをおすすめします。
なんせアメリカで一番売れているのはピックアップトラック。そんな車との事故を想像すると小さい車では少し不安です。
アメリカの北部では-20℃まで気温が下がることがあります。雪ももちろん、降った雪が凍ってしまうことが頻繁に起きます。
一般的に雪が降った後はすぐに雪かきや融雪剤が撒かれるので、主要道路は2WDでも走行できますが、時には間に合わないこともありますので4WDが安心です。
以前、仕事で雪の降る中2WDの車でカナダに向かったことがありましたが、除雪も間に合っていなくてかなり怖い思いをしました。
せっかくアメリカに来たのだから大きいアメ車を買いたいというのであればそれもいいですね。日本では高くて手を出せない車もあるので、この期に乗ってみるのも有りです。
ただ、一般的に知られているように燃費は悪いですし、修理の頻度も高いことを覚悟しましょう。
いくつか候補を決めて、一度近場の販売店にも行ってみましょう。
置いてある中古車は見ることができますので、実際に乗ってみて広さや使い勝手など確認し、候補を絞っていきましょう。
ネットで検索
候補が絞れたらネットで検索してみましょう。
個人売買などで購入する方法もありますが、購入後のトラブルなど発生するリスクもありますので、中古車検索サイトを使ってディーラーから購入するのが安全です。
CarfurusやAutotraderなどのサイトで簡単に探すことができます。
他にも検索サイトがたくさんあるので、いくつかのサイトを使っていましたが最終的には使用歴が調べられるCARFAX(この後に記載しています)のサイトで探しました。
Autotrader
車を探す際のチェックポイント
一般にみておくべきチェックポイントについて紹介します。
- 価格:適正価格か。カモられないようにしっかり確認が必要です。
- 走行距離:日本車で平気で20万キロを走行しますので、走行距離に対する値下がり影響は日本ほどありません。その為、日本の感覚で結構走っていても高かったですね。印象としては5万マイル(8万キロちょい)を超えると一段値下がりするイメージでした。
- 事故歴:価格は安くなっていますが、事故歴があるとフレームに損傷など残っていて本来の強度を保てない可能性があります。もちろんリセールバリューも低くなります。
- 使用歴:前オーナーの数が多いとリセールバリューに響きます。1オーナーがベストですね。またレンタカーの場合、荒く使われることが多いので安くなっていますが、こちらもリセールバリューが低くなります。
- 販売店の場所:あまり遠いと取りにいくのも大変です。また購入後に何かトラブルがあった場合にも簡単に店舗まで行くことができないので、できるだけ近場がいいでしょう。
- ディーラー認定中古車(Certified Pre Owned Vehicle):製品の不具合に対して保証がつきます。価格は付いていないものより高くなりますが、何か起きたときの安心が得られるのであれば決して高くはないでしょう。
適正価格か
Kelley Blue Bookで調べることができます。
目当ての車種ができたら、その車の情報を入力して適正価格を確認して見ましょう。
検索サイトでもKKBの価格査定結果を確認することができます。
事故、使用歴
CARFAXやAutocheckで調べられますが、CARFAXでは$40/回の費用がかかります。
そのほか、検索サイト内でも一部情報が表示されます。
CARFAXのサイトで中古車を検索すると無料でCARFAXレポートが見られます。
私はここでチェックしていました。
試乗、契約まで
候補が決まれば、アポを取って試乗しに行きましょう。中古車検索サイトから簡単にテキストを送れます。
私のおすすめはディーラーです。社内で査定の基準もあるはずなので、安くはないと思いますが程度に見合った価格で提供してくれます。逆に、安すぎても何か隠しているか心配になりますしね。
試乗後、即決できるのであれば仮契約に進みます。
ただ、1台目で即決するのはおすすめしません。何台か見ていくうちにわかってくることがあるので、保留して他にも見た後で決めることをおすすめします。
仮契約前に試乗で見つけた問題など指摘して、値下げ交渉と必要なら修理した上で引き渡してもらうよう交渉しましょう。
私も何件かのディーラーで交渉しましたが、残念ながら値下げには応じてもらえませんでした。キーが1個しかないと言われたので、無料でスペアを用意してもらった程度です。
相場に対して、適正より安いぐらいの価格になっていれば、あまり値下げがないのかもしれませんね。私も適正よりちょっと安い方に触れているぐらいの価格でしたので、粘らずそのまま契約しました。
本契約時には保険に加入している必要があります。
その場で保険を紹介され、その場で契約することもできますが後でもOKです。
私の場合は1週間以内に保険契約して、保険会社名を連絡するようにと言われました。
恐らく仮契約~本契約まで1週間程度で処理をしなければいけないというディーラーの規定があったのだと思います。
仮契約を済ますと修理保証のオプションを紹介されます。
入っておけば、今後発生する高額な修理費用も一定金額のみの支払いで修理してくれるというオプションでした。
聞いてみるとその店舗のみ有効という話で、かつオプション費用も高かったので断りました。そもそも購入した店舗は自宅から2時間くらいの位置だったので、修理のたびに行くのも大変なので。
また、日本車で5年落ち以内であれば壊れることは少ないのであまりメリットは無いと思います。
まとめ
結局、私は安心を求めてディーラーで認定中古車(日本車)を購入しました。
認定中古車であれば、故障の心配も少ないですし、日本車であればリセールバリューもいいのでいい買い物だったと思っています。
日本のようにはいかないので、いろいろと妥協しなければいけない点はでてきますが、高い買い物ですので納得のいく車選びをしましょう。